朝日小学生新聞
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新学年 地域の安全確かめておこう

朝日小学生新聞 2020年4月8日付け

イラスト・ふじわらのりこ

 思うように外出ができない地域もありますが、新学年のこの時期に、よく通る道や留守番の安全について考えてみましょう。神奈川県警察本部の犯罪抑止対策室の吉川裕介さんがアドバイスします。(寺村貴彰)

注意して マスクで顔が見えない
 新型コロナウイルスの感染拡大で、街を出歩く人の数が減っています。いても、マスクをしている人がほとんど。悪い考えをもつ人にとっては、人目につかず、マスクで自然に顔をかくすことができるので、「犯罪を起こしやすい時期。子どもたちはいつもより注意する必要がある」と、吉川さんは指摘します。

 見知らぬ人に道で声をかけられたり、家にあがりこもうとされたり。こうした犯罪が実際に起きています。「家族で約束ごとを決めておくだけで、身を守れる可能性が高くなります」

ひとりにならない/危険な場所をチェック/戸じまりしっかり
 学校や塾の行き帰りはできるだけ、ひとりにならないこと。何人かでいっしょにいれば助けを呼んだり、危険を知らせたりしやすいです。

 帰り道は、事前に家族と歩いて決めます。暗くなることも考え、朝と夜で2回以上。人通りが少ない道、マンションの階段やエレベーター、自転車置き場など「危険な場所」をチェックし、意識することが大切です。

 エレベーターに他の人と乗るときは、相手が見えるように、壁に背中をくっつけて立ちます。家の前まで来たら、かぎを開ける前に一度後ろをふり返り、人がいないか確認します。

 もしも、知らない人に名前や住所を聞かれたり、「お菓子をあげる」とさそわれたりしたら、きっぱり断ります。こわいと感じたらすぐに逃げましょう。

 コンビニエンスストアや警察署など、逃げこめる場所も確認しておいてください。手やうでをつかまれた場合にそなえて、大きな声や防犯ブザーで助けを求める練習もしておきます。

 留守番するときは家族が出かける前に、戸じまりをしっかり確認。ひとりでいるときにインターホンが鳴っても、親しい人以外は出ないでください。

 緊急の場合にそなえ、連絡する順番と、連絡先を書き出しておきます。予想しないことが起きるとあせってしまうので、事前の準備が大切です。


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